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緊急の脆弱性が報道された日、私がやったのは「やばい脆弱性があるみたいだけど大丈夫?」と聞くことと、「はい」と答えることだけでした。
2026年10月21日、PHP に認証なしでサーバ上のプログラムを動かせてしまう脆弱性が2件見つかり、修正版が緊急で公開されました(CVE-2026-109618 / CVE-2026-109619、深刻度は10点満点で9.2)。対象は PHP でウェブの要求を処理しているすべての環境で、アプリケーションのコードが動き出す前の段階で成立するため、作っているものが何であれ関係があります。
報道を見て、私がまずやったのはAI に聞くことでした。
聞いたのはこれだけです。CVE 番号を調べて渡したわけでも、どのサーバを見てほしいと指定したわけでもありません。ニュースを見た人がそのまま口にする言葉です。
返ってきたのは「大丈夫です」でも「危険です」でもありませんでした。当社で何がどう影響を受けうるのか、どれから手を付けるべきか——優先順位のついた一覧が出てきました。
そのあとは、ひとつずつ「やりますか?」と聞かれるので「はい」と答えるだけです。答えるたびに対策が進んでいきます。
幸い当社は PHP をたくさん使っているわけではありませんでした。それでも、調べて、優先順位をつけて、順に潰して、終わったことを確かめる——この全部が数十分で終わりました。
自分でサーバを管理していた頃のことを思い出すと、雲泥の差です。まず情報を集めるところで時間が溶けます。どのサーバの何が該当するのか思い出せない。思い出しても、手順を調べ直すところからになる。その間ずっと「いま攻撃されていたらどうしよう」と落ち着かない。結局、休日が潰れます。
緊急の脆弱性で本当にこたえるのは、作業そのものよりこの「調べて、判断して、段取りする」ところだと思います。そこを引き受けてもらえると、残るのは「はい」と答えることだけになります。
念のため書いておくと、AI が勝手に直していったわけではありません。何をするかは毎回示され、私が「はい」と答えたものだけが実行されます。影響の大きい変更なら、そこで止めて考えることもできます。
私がやったのはニュースを見て聞いたことと、「はい」と答えることだけでした。それで済むなら、こういう日に経営者がやるべきことは他にあります。
当社は自社の仕事を、自分たちで作った AI サーバ miraiGen.™Cube の上で動かしています。自分たちで育てて、良いと思ったから製品にしました。そうして売り物にしたあとも、こういう日が来るたびにまた良さを実感します。
緊急の脆弱性が出た日に慌てずに済んだ。それだけで、miraiGen.™Cube を作って本当によかったと思いました。